穴をあける

 

「あく・あける」の漢字には、「明く・明ける」、「開く・開ける」、「空く・空ける」がある。

 

「明く・明ける」は、「夜が明ける」など「明るくなる」の意味や、「梅雨が明ける」や「夜勤明け」など「期間が終わる、片付く」の意味。

 

「開く・開ける」は、「扉が開く」「蓋を開ける」など「ひらく(開く)」「オープン」の意味。

 

「空く・空ける」は、「席が空く」「家を空ける」など「から(空)」の意味。

 

対象によっては、「明く」と「開く」、「開く」と「空く」のどちらも使う場合があるので、使い分けに注意が必要である。

 

「目をあける」の場合、目を覚ますことを表すのであれば、目の前が明るくなることをいっているので、「目を明ける」と書くが、閉じていた目が開いたという動作を表すのであれば、「目を開ける」と書く。

 

「店をあける」の場合、開店を表すのであれば「店を開ける」、店をからにして留守にする意味であれば「店を空ける」。

 

「箱をあける」の場合も、箱の蓋をひらく意味であれば「箱を開ける」、箱の中身をからにする意味であれば「箱を空ける」と書く。

 

「穴をあける」の場合、ピアスの穴のように開放や開通させる意味であれば、「穴を開ける」で、基本的には「穴を開ける」と書くことが多い。 しかし、空間をつくることを表すのであれば「穴を空ける」で、「胃に穴があく」は「胃に穴が空く」と書く。

 

上記のような物理的な穴と違い、「舞台に穴をあける」や「家計に穴をあける」など慣用句として抽象的な表現の場合は、「穴をあける」とひらがな表記する。

【参照:違いがわかる辞典 「明く」「開く」「空く」 の違いとは : 違いがわかる事典】

 

 

前置きが長くなりました。

養力ガーデン東の端に直径40㎝、深さ30㎝の「穴」を準備しました。

 

ここには自動散水システムを計画中です。

 

お花の水やりは大変です。

夏の暑い時間帯に水をあげると根に届くころには湯になり、冬の寒い時間に水をあげると冷たい水がダメージとなります。また、表面を濡らすだけでなく、しっかりと根に届くように水をやろうとすると時間もかかります。

 

自動散水システムは花の確かな生育と水やりの手間を省く画期的な取り組みです。

 

さて、ここに準備した「穴」にはどの「あける」が相応しいでしょうか。

(老人保健施設 清華苑養力センター Y.O)