Aさんは歩行器を使用している方で、日中はホールで過ごされています。時々「私はここに座っていいの?」と職員に尋ねられることもあります。

2階東フロアには「見守り職員」として常時職員1名を配置し、ご利用者の事故防止に努めています。Aさんは見守り職員と一緒に周りを見渡したり、職員同士の会話にうなずいたり、ご利用者とリズムに合わせて手をたたいたり楽しく過ごしておられます。

お話の中で、「岡山県」について話題にのぼり、「一緒にいこか」と笑顔でお誘いくださいました。それから岡山についてのお話しで盛り上がることが増えました。

ご家族によると岡山に住んだことはないけど、旅行に行ったことがあるそうで楽しい記憶として残っているのかもしれないとのことでした。

 

ある日曜日、職員がAさんを囲んで「みんなで一緒にいきたいですね」、「誰が運転しますか」などと話をしていると、Aさんが「みんなで行こか!」と両手を広げて職員の肩に腕を回して輪になり円陣を組んでくださいました。

ご利用者への優しく温かい気持ちが雰囲気を和やかにしていて、とても嬉しい気持ちになりました。

養力センターは20代前半の若い職員が多いのですが、後輩ができるにつれて逞しい姿や、頼もしい言葉を聞くことが増えて日々成長を感じています。これからもご利用者に自然で心暖かいサービスを提供できるように邁進していきたいと思います。

(老人保健施設 清華苑養力センター R.H)