先日、明石南高校の教室で、私たちは少し早い“卒業式”を迎えました。
生徒さんからの温かい拍手と、感謝の言葉。
その中心に立つのは、少し照れくさそうに、でも誇らしげに微笑む、私たちの仲間です。
平成22年から、実に14年間。
私たち三幸福祉会は、明石南高校総合学科の「生活と福祉」「社会福祉基礎」の授業に、月に一度、講師としてお邪魔しています。
私たちが高校生の皆さんに伝えるのは、単なる介護の技術だけではありません。
移乗や食事の介助、認知症の方との関わり方といった専門知識はもちろんですが、それ以上に伝えたいのは、この仕事が持つ、言葉にならないほどの「尊さ」と「喜び」です。
人の人生に、深く、温かく寄り添うとはどういうことか。
「ありがとう」という一言が、どれほど心を震わせるものか。
テキストだけでは決して伝わらない、現場の“生きた物語”を届けること。
それが、私たちに与えられた大切な使命だと考えています。
この大役を担うメイン担当者は、3~4年に一度、次の世代へとバトンを渡します。
それは、一人のエースに頼るのではなく、法人に集う多様なスタッフに「教える」という最高の成長の機会を経験してほしい、という想いから。
そして先日、5代目のメイン担当者として、長年教壇に立ち続けた介護リーダーが、その大役を終えました。
彼は、常に理論的で、そして誰よりも優しい口調で、生徒たちから絶大な人気を誇る“先生”でした。
最後の授業を終えた彼の目には、確かな達成感と、少しの寂しさが浮かんでいたように見えます。
彼から固い握手と共にバトンを受け取ったのは、6代目となる、新たな若きリーダーです。
その背中には、プレッシャーと同時に、「次は自分が、この仕事の魅力を伝えるんだ」という、静かで熱い決意がみなぎっていました。
そして最後の授業が終わり、
最高の笑顔で、写真に収まる5代目と6代目、そして未来の福祉を担う若者たち。
バトンは、確かに受け継がれました。
5代目が築いた信頼を胸に、6代目もまた、自身の言葉で、自身の熱量で、この仕事の素晴らしさを伝えてくれるはずです。
私たちは、これからも明石南高校の皆さんと共に歩み続けます。
この教室から、未来の「幸せづくりのプロフェッショナル」が一人でも多く巣立っていくことを、心から願って。(法人本部T・T)







