桜が咲きそろい、春の深まりを感じるころ。
施設で小さなお花見をしました。といっても、大げさなものではなく玄関を出て少し進んだ先に咲く桜を見に行く、ほんのひとときの外出です。

参加されたのは、ご利用者3名と職員。

なかには、普段はそれぞれの立場で過ごしている親子のお二人が、そっと並び同じ景色を見つめている姿もありました。
桜の下で交わされる視線や小さな笑みは、静かでありながら、とてもあたたかいものでした。

職員もご利用者と一緒に桜を楽しみながら、記念撮影を行いました。
春の光に包まれ、自然と笑顔があふれる和やかな時間となりました。

風に揺れる花びらの一枚一枚が「今ここにある時間の尊さ」を教えてくれます。
にぎやかなお花見ではなくてもいい。
遠くまで出かけなくてもいい。
ほんの少し歩いた先にある桜でも、大切な人と一緒に見ることができれば、それは何よりも温かく、心に残る時間になります。
今年の桜もまた、誰かの心にそっと寄り添い、静かに、そして確かに咲いています。
(特別養護老人ホーム 清華苑 M.O)

