「璧を完する」

 

読み方

へきを まっとうする

 

意味

欠点がなく完全なこと。完全無欠。

*「璧」は、瑕(すき)のない宝玉。中国の戦国時代、秦の昭王に奪われた「和氏の璧」という宝玉を、趙の国の藺相如(りんしょうじょ)が取り返そうと命がけで戦い、奪い返したという故事から。

 

出典

史記-藺相如伝

 

用例

ショパン=コンクールの優勝者である彼女は、さすがに完璧な演奏で聴衆を魅了した。

 

 

ご利用者のA様が肌身離さず身に着けておられるオパールの指輪を見せていただきました。

 

30年以上前、ご主人が初めての恩給(ここでは年金を指すものと思います)で買ってくれた、A様の宝物だそうです。

 

 

「ずっとつけっぱなしで手入れもしてないからくすんでるけどな。」と笑われましたが、贈り主であるご主人の気持ちのこもったプレゼントです。

受け取ったときの感謝の念が相まって、オパールの指輪はA様にとっての「璧」となりました。

(養力センター Y.O)

 

*「完壁」とするのは誤りで、「完璧」と表記するのが正しいそうです。一つ勉強になりました。