ある日、届いた一通のお誘い。それは、懐かしい友人たちとの再会を楽しむ「同窓会」のお知らせでした。「行きたいなぁ……」ご本人の心に芽生えた、久しぶりの再会への思い。しかし、会場は大阪。ご家族も遠方にお住まいで、気軽に付き添うことは難しい状況です。どうすれば行かないように説得できるか、最初はそんな風に考えていました。しかしご家族、職員の想いとは違い本人は「ひとりで行けるから大丈夫」と思いは変わらず。ご家族や職員も、どうすれば安全に参加できるのか、何度も考えました。

保険外サービスの同行支援のサービスを利用し、ご本人は無事に大阪まで向かうことができました。

約10年ぶりの大阪は随分と変わったようです。

そして、待ちに待った同窓会。懐かしい顔ぶれとの再会を楽しまれた後はなんと二軒目の喫茶店へ!

私たち介護の仕事は、日々の暮らしを支えることだけではありません。ご本人が大切にしていること、楽しみにしていること、そして「自分でやりたい」という気持ちを、どうすれば実現できるのかを一緒に考えることも、大切な役割です。もちろん、安全への配慮は欠かせません。だからこそ、ご本人の思いと安全の両方を大切にしながら、できる方法を探していく。今回の出来事は、そんな支援の大切さを改めて感じる一日となりました。

行きたい場所がある。
会いたい人がいる。
楽しみにしていることがある。

そんな思いが、明日への元気につながっていくのかもしれません。

(小規模多機能型居宅介護 大久保苑 R・F)