東京の渋谷キューズスクランブルホールで開催されたKAIGO LEADERS SCHOOL AWARD 2025

この成果報告会において、私が制作した縦型ショート動画『「不安から安心」へ。寄り添うことから始まる介護の仕事』が、社会の広告社賞とみんなが選ぶショート動画部門賞に選ばれました!!たくさんの特色ある動画の中からこの作品を選んで頂き、本当にありがとうござました。

ひとつ受賞できるだけでも光栄なのに、ふたつも受賞することができて夢のようで信じらない出来事でした。



全5回の受講講座も終盤に差し掛かり、介護の魅力を届ける動画を制作することになりました。
何を題材にどう伝えたら良いのか。
なかなか答えが出ず、どんどん提出の締め切りが近づいてきました。

そんな中、特別養護老人ホーム清華苑の広報誌を作成している時にK介護職員のエピソードを目にしました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『Y様が入所された当初は、故郷である鹿児島に帰りたいという思いが強く、環境の変化に戸惑われているご様子でした。また難聴もおありでしたが、ジェスチャーを用いたコミュニケーションも十分に伝わらず、どのように関わればY様が安心して過ごしていただけるのか、日々悩んでいました。

そのような中で、「伝え方を変えれば、気持ちは伝わるのではないか」と考えました。ジェスチャーで伝わらないのであれば、文字で言葉を伝えてみようと思い、筆談ボードを使った関わりを始めました。思いを文字で伝えることで、Y様の表情は次第に和らいでいきました。

また、耳元でゆっくり話すと声が聞こえやすいことが分かり、その時々の不安や状況に応じて、声掛けと筆談を使い分けながら対応するようにしました。

Y様が少しずつ安心されたご様子を見たとき、コミュニケーションの大切さを改めて実感しました。相手に合わせた「伝え方」を工夫することで、安心や信頼につながるのだと学びました。

うまくいかないと感じたときこそ、「この方にとって一番良い方法は何だろう」と考え、試し、寄り添い続ける姿勢が大切であることを、Y様から教えていただいたように思います。

一人ひとりの思いや背景に目を向け、その方らしさを大切にした関わりを続けていくこと。それが支援者としての責任であり、介護の仕事のやりがいであると感じています。』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私は、このエピソードを読んだ時「これだ!」と思いました。
何か特別でオンリーワンな事をピックアップするのではなく、恐らくどこの施設の介護職員でも当たり前のように行なっているであろう個別ケア、ご利用者の心情、職員の葛藤、工夫していること、介護職員として大切にしている想いを映像として表現することに決めました。

動画の軸は、

①現場の介護職員だからこそ伝えることができる言葉

②飾らない等身大の姿

③エモーショナルな感情や揺らぎを表現

この3点を意識しながら、シーンはあと0.2秒伸ばそうか、このシーンはスローモーションにしようか、ナレーション撮りを何度もやり直すなど試行錯誤を繰り返し、講師の先生のアドバイスを頂きながら、制作に10時間以上かけ32秒のショート動画がようやく完成しました。

 

身に余る賞を2つも頂き、私にとってまさしく人生のハイライトの日となりました。
ここまで導いてくださった講師のみなさん、丁寧なサポートをしてくださった運営のみなさん、共に学んだ受講生のみなさん、本当にありがとうございました。

介護業界は人材不足が深刻で大変だと嘆いているのではなく、介護福祉の仕事に携わる私たちがどんどんこの仕事の魅力を発信していかなければならない。
ひとりでも多くのKAIGO LEADERSが生まれること願って。(2026.2.22)

(法人本部 広報統括部長 T.M)

KAIGO LEADERS SCHOOLとは、厚生労働省の「令和7年度介護のしごと魅力発信等事業(情報発信事業)」として採択された事業。介護や福祉に携わる職員自ら介護の魅力を社会に届けるため必要な知識を得る学びの場として、2025年10月から2026年2月までの期間にSNS講座/ライティング講座/場づくり講座と3つのコースに別れ各講座5回のオンライン授業を各コース定員50名、アーカイブ講座289名が受講。
KAIGO LEADERS SCHOOLサイト